アレルギー検査

アレルギーとは、異物を排除するために働くはずの免役機構が、特定の物質に過剰反応し体に害を与えてしまうことです。 アレルギー疾患の代表的なものとして、アレルギー性鼻炎・結膜炎、気管支喘息、じんま疹、アトピー性皮膚炎などがあります。

アレルギーを起こす原因物質のことをアレルゲンと言い、人によって異なります。 アレルギー疾患の予防・治療のためには、どの物質がアレルゲンとなっているかを特定することが重要です。

アレルギー5種

代表的なアレルゲンであるダニ、ハウスダスト、ブタクサ花粉、スギ花粉、カンジダについて検査します。

No. 項目 説明
1
コナヒョウヒダニ

じゅうたん、カーペット、畳、ソファー、寝具類などに生息するダニ。

2
ハウスダスト

室内にたまるチリやホコリ。例えば、繊維くず、フケや毛髪、ダニの死骸やフンなど。

3
ブタクサ混合物

ブタクサとオオブタクサ。
キク科花粉 飛散期:8〜10月(東北以北では8〜9月、九州では9〜10月)

4 スギ

スギ科花粉 飛散期:2〜4月

5 カンジダ

カビの一種であるカンジダ菌。健康な人でも消化管などに常に存在するが、条件によってカンジダ皮膚炎やカンジダ膣炎などを引き起こす。

アレルギー36種

陽性頻度の高い36種類のアレルゲンを同時に検査します。 厚生労働省によりアレルギー物質を含む食品に関して表示を義務づけられた、特定原材料7品目(えび、かに、卵、小麦、そば、落花生、乳)を全て含みます。

No. 項目 説明
1
コナヒョウヒダニ

じゅうたん、カーペット、畳、ソファー、寝具類などに生息するダニ。

2
ハウスダスト

室内にたまるチリやホコリ。例えば、繊維くず、フケや毛髪、ダニの死骸やフンなど。

3
ネコ皮屑

ネコの毛、皮。

4 イヌ皮屑

イヌの毛、皮。

5
オオアワガエリ

イネ科花粉 飛散期:5〜8月

6 カモガヤ

イネ科花粉 飛散期:5〜8月

7 ブタクサ混合物

ブタクサとオオブタクサ。
キク科花粉 飛散期:8〜10月(東北以北では8〜9月、九州では9〜10月)

8 ヨモギ

キク科花粉 飛散期:8〜10月(東北以北では8〜9月、九州では9〜10月)

9 スギ

スギ科花粉 飛散期:2〜4月

10 ヒノキ

ヒノキ科花粉 飛散期:3〜5月

11 ハンノキ

カバノキ科花粉 飛散期:1〜5月

12 シラカンバ

カバノキ科花粉 飛散期:3〜6月(北海道では4〜6月、関東内陸部では4〜5月)

13 真菌 カンジダ

カビの一種であるカンジダ菌。健康な人でも消化管などに常に存在するが、条件によってカンジダ皮膚炎やカンジダ膣炎などを引き起こす。

14 アルテルナリア

ススカビ。非常に湿気を好み、食品の腐敗原因となる。塗装面やビニールクロス、コンタクトレンズなどプラスチック表面にも生える。

15 アスペルギルス*

コウジカビ。乾燥に強く、日本の家屋内に多い。日本酒の醸造などに利用される。

16
小麦

17 大豆

18

19 マグロ

20 サケ

21 エビ

22 カニ

23 ミルク

24 牛肉

25 豚肉

26 鶏肉

27 卵白

28 オボムコイド

卵白に含まれるタンパク質の一種。加熱してもアレルゲン活性が失われない。

29 ソバ

30 ピーナッツ

31 ゴマ

32 キウイ

33 バナナ

34 トマト*

35 モモ*

36

ラテックス

ゴム手袋など天然ゴム製品の原料となる、ゴムの木の樹液。これに対してアレルギーを発症した人は、キウイフルーツやアボカドなど特定の果物でもアレルギーを起こすことが多い。

* 従来のアレルギー33種に追加された検査(2016年9月30日より)