PETがん検診
日本人の2人に1人ががんにかかり、3人に1人ががんで亡くなっています。
早期のがんは自覚症状がないことがほとんどです。
がんを早い段階で見つけることで、早くに治療を開始し、より長く生きられる可能性が高くなります。早期のがんは自覚症状がないことがほとんどです。
大切な人とともに安心して日常生活を送る未来のために―――当院では精度の高いPETがん検診をご提供しております。
PET/CT検査とは
PET/CTは、がん病巣の発見を得意とするPETに、がん病巣の位置の特定を得意とするCTを組み合わせた検査です。一度の検査で、ほぼ全身のがんを調べることができます。
PET検査の原理
がん細胞は、正常な細胞と比べて3~8倍のブドウ糖を取り込む性質があります。この性質を利用し、ブドウ糖に似たFDG(フルオロデオキシグルコース)を静脈注射すると、がん細胞がブドウ糖と同様にFDGを多く取り込みます。PET装置によりFDGが集まっている組織を画像化することで、がんを発見できます。
PET/CTで発見しやすいがん
がんの種類 | がん検出向上のために併用が望まれる検査 |
---|---|
頭頸部がん | MRI、超音波検査 |
肺がん | 喀痰細胞診、腫瘍マーカー |
乳がん | マンモグラフィ、超音波検査 |
食道がん | 内視鏡検査 |
膵臓がん | 超音波検査、腫瘍マーカー(CA19-9) |
大腸がん | 内視鏡検査、便潜血 |
卵巣がん | 超音波検査、MRI、腫瘍マーカー(CA125) |
子宮がん | 細胞診、MRI |
悪性リンパ腫 | ― |
悪性黒色腫 | ― |
PET/CTで発見しにくいがん
がんの種類 | 有効な検査 |
---|---|
肝臓がん | 超音波検査、MRI、腫瘍マーカー(AFP) |
腎臓がん | 超音波検査、MRI、腫瘍マーカー、尿細胞診 |
胃がん | 内視鏡検査 |
前立腺がん | 腫瘍マーカー(PSA)、MRI |
膀胱がん | 超音波検査、MRI、腫瘍マーカー、尿細胞診 |
微小ながん | ― |
脳腫瘍 | MRI |
当クリニックでは、PET/CT検査に加えMRI、US、生化学検査などを組み合わせた複合検査により、互いの弱点を補完し高い精度でのがん診断が可能となっています。
当院のPETがん検診実績
- 2003年の開業以来、PETがん検診の件数は延べ28,000件を超える実績があります。
- 当院のPETがん検診における悪性腫瘍の発見率は、約2%です。一方、PETを用いない一般的ながん検診の発見率は、肺がん0.04%、大腸がん0.22%、乳がん0.33%(厚生労働省)程度です。
- がんの疑いがみられた場合、同グループの仙台星陵クリニックと連携し、造影剤を使用したMRIやCTなどのより精密な検査を行うことができます。また、東北大学病院を始めとする主に東北6県の専門医療機関との連携により、適切な医療機関をご紹介しております。
PET/CT検査の流れ
- 検査前の絶食
最低4時間以上前からの絶食をお願いします
※水・お茶などの糖分・脂肪分が含まれない飲み物は飲んでも構いません - 検査薬の注射
検査薬(FDG)を注射します - 安静
検査薬が全身に行きわたるまで約1時間安静にします - 撮影
PET/CT装置の中で約20分横になり撮影を行います
注意事項
- 検査日の1週間以内に胃透視撮影(バリウム)を受けた方は、1週間経過後のご受診をお願いいたします。
- 検査前日から、当日の検査開始まで、過度の運動(ゴルフ、テニス、ジョギング等)は控えてください。
- 検査4時間前から絶食とし、水・お茶のみでお過ごしください。糖分・脂肪分を含む飲食物はとらないでください。
(牛乳、野菜ジュース、スポーツドリンク、飴、ガム等も不可) - 現在服用している薬で糖尿病以外の薬は、普段どおりに服用してください。
- 糖尿病の薬を服用している方は、事前にお問い合わせください。